新築マンションは9割が欠陥

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今回、読んだ本はこちらです。タイトルが衝撃的ですね。「新築マンションは9割が欠陥」、新築マンションを買ったばかりの人であれば心配になるようなタイトルです。

読んだ感想としては大手のディベロッパーやゼネコンが手掛けたマンションでも品質を重視しているところはあまりなく、工期や納期にあおられて品質を軽視してしまいがちになるということでした。著者は検査会社の人なので品質や建物の構造に詳しいので、不動産について素人の人は一読の価値があると思います。

それ以外に私の印象に残ったのは以下の点です。

・新築マンションは広告費、利益がもりもり

・社会の流れが速い現在は賃貸の方が低リスク

・どうしても新築マンションを買うなら管理組合の理事長になる

新築マンションは広告費、利益がもりもり、ですが新築マンションには新築プレミアムという物があり物件の引き渡しを受けた瞬間から価値が目減りしていきます。なぜなら物件価格の中には集客するための宣伝広告費やディベロッパーやゼネコンの利益が含まれているからです。一説によるとその額は物件価格の20%にも上ります。仮に物件価格が5,000万円だった場合、1,000万円が広告費や利益になってしまいます。この1,000万円は購入者が住む際に何のメリットもありませんし、5,000万円で買ったものが4,000万円に下落してしまうのでデメリットしかありません。よく考えないで不動産を買ってしまうと金額規模が大きいので失敗してしまうとかなりの大ダメージになってしまします。

どうしても不動産を買いたいのであれば著者は中古を進めています。中古であれば広告費や利益もそこまで乗っていませんし、実際に住んでいる実績があるので住宅の品質がどのような程度であるか購入前に確認することができます。またリフォームすれば中古物件でも新築相当にキレイになるようですし、近隣住民がどのような人がいるか等の事前検証もできリスク回避になるとのことです。

2点目の社会の流れが速い現在は賃貸の方が低リスクについては現代社会の時代の流れが速く、向こう20~30年今の給料が得られるかは不透明である状況で35年ローンを組むのはリスクが高いということです。賃貸であれば給料が下がって家賃が払えなくなれば家賃の低い家に引っ越すことが購入よりも容易です。またライフスタイル変化に応じて、間取りの広い、小さい住宅に住むことも可能です。高齢になったら貸してくれる人がいなくなると心配する人もいますが高齢になるまでの時間、余裕資金を資産形成に充てて高齢になった時点で自分のライフスタイルに合った不動産を購入するというのもありですう。

最後のどうしても新築マンションを買うなら管理組合の理事長になるという点ですがマンションの場合はマンションという建物をそれぞれの購入者が区分所有者という者になって購入者全員で一つのマンションを買っているという形態になるようです。そういった場合、そのマンションでは購入者による管理組合が組織され管理組合の理事長などがマンションの品質維持や長期修繕の業者を選定することになるようです。理事長になれば率先してマンションの品質維持するための活動を主導できるのでどうしてもマンションを買いたい人は理事長になるくらいの意気込みを持った方が良いと著者は言っています。

ただしマンションの場合は組合費などの徴収がありますが、大勢住んでいる住民の性格や資産状況も十人十色なのでまとめるのが大変です。理事長という仕事もボランティアでしょうから無給での奉仕となります。こういった人間関係調整するのが苦手な人は新築マンションは買わない方が賢明でしょう。

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