中国人の教育

私は仕事の都合で中国に住んでいました。実際に住んでみて感じたことの一つに中国学生の勉強に対する姿勢があります。彼らは小学生の時から猛烈に勉強をさせられます。小学生の低学年からでも宿題がたくさん出されて夜10時までやらないと終わらないということが一般的だったりします。私の同僚の中国人にも子供を持った人が多くいて、仕事が終わったら家で子供の宿題の答え合わせをしなければならないと言っていました。

中国でも高校3年生になると大学受験があり毎年6月に高考(ガオカオ)という全国統一試験が実施され

その結果に基づいて大学が決まるという制度があります。中国は日本以上に競争社会でこの試験の結果が後の人生を大きく左右すると言っても過言ではないようです。だから親は一生懸命に自分の子供に勉強させ将来、給料がたくさんもらえる仕事に就くことを強く願っています。

また現地で実感したのは彼らは英語をとても熱心に勉強していました。国家間で摩擦があったとしても

英語が将来重要なツールであることは皆さん認識しており、良い条件の仕事を探すためには英語力が重要であることを彼らは十分理解していました。

逆に日本語に対する重要性は相対的に低下しており、日本語を勉強しても今後の展望は明るくないと感じているようでした。

彼らの中には企業にも序列があり、過去は欧米企業>日系企業>中国企業というような考えだったようですが現在、中国企業も、テンセント、アリババ、ファーウェイなど世界でも戦っていける企業がものすごいスピードで成長しており、日系企業よりも中国の大企業に行きたいと考える人がどんどん、増えてきています。このような点からしても日系企業や日本人は自分たちにしか出せない付加価値を見出していかないと今後の将来は厳しいと感じました。

このような観点で学生時代どれぐらい教育に対して熱心に取り組むかは国家の将来を大きく左右する要素だと強く感じました。

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