親世代の常識は子世代の非常識

投資

これからの時代は不確実性が増え、日本人の価値観は大幅に変わっていくことでしょう。そのため私の親世代が感じていた常識が今の世代の非常識になっていることについて書いていきたいと思います。

①家は早く買った方が良い

私たちの親世代は住宅ローンを早く組んで家を購入することが賃貸に住むよりも経済合理性がありました。なぜなら給与は年々上昇しますし地価も上昇し住宅の資産価値の増加も見込めたからです。

しかし現代においては地価が上昇し続けるという土地神話は崩壊しており、多くの不動産については購入した直後からその不動産価値は購入金額より下回るケースが基本です。特に新築の不動産などは購入してドアを開けた瞬間に資産価値が2割下落するケースも珍しくありません。

加えて現代社会については給与水準も右肩上がりではなく、そのような環境下で多額のローンを組むことは経済的に大きな負担になります。

また住宅を購入すると一つの場所に拘束されるデメリットがあります。売却するにしても手間や時間がかかるため、もし家族の事情で引っ越しをしたいと考えたとしても断念せざるを得ないケースも発生するでしょう。このような点を考えると住む場所は賃貸を選択して柔軟に間取りや住む場所を変更できるメリットを得た方が賢明だと思います。

②一つの会社にずっとい続けることが良い

私の親の世代は転職に抵抗がある傾向があります。転職は採用してもらった会社に不義理になる、人間関係の断絶になるどが抵抗のある原因です。しかし本当にそうでしょうか?年功序列の雇用形態が崩壊した現代社会においては会社は想像以上にドライです。会社自体も利益を生み出さなければ生き残ることができず、競争環境は厳しくなる一方です。このような状況においては会社は生産性のある社員は厚遇するがそうでない、社員は容赦なくリストラの対象候補としてきます。このような状況で社員である一個人ができることは常にアンテナを張って自分の市場価値を把握しておくことです。現在の年収や環境よりも良い会社があれば転職することを選択することが有利です。重要なことは感情を交えず合理的な判断をすることです。

現代社会においてはコミュニケーションツールが発達していますし、たとえ転職してもこれらのツールを使えば個人間のつながりは切れる心配はありません。

③結婚したら女性は専業主婦

専業主婦世帯と共働き世帯には大きな経済格差が生じます。当然、共働き世帯のほうが経済的に有利です。日本はいまだに一度正社員という身分を捨てるとそこから再度、正社員の地位を獲得することが難しい社会です。このような状況では子育てをすることになっても退職をせず、産休や育休を取った方が経済的に有利です。

結婚をする時点では感情的な高まりが強く、理性的に考えることが難しいかもしれませんがパートナーを選ぶ際はこの点を良く話し合って価値観を合わせておくことが重要だと思います。

④投資は一部の人が行うもの

私の父も母も銀行口座は持っていましたが証券口座は持っていませんでした。私が子供だった昭和後期から平成初期は預金利率が4~5%は珍しくなくお金を銀行口座に預けておけば勝手に増えていきました。しかし現在はそのような理想的な利率は日本には存在しません。モノの値段は上がる一方ですが預金口座にお金を置いていてもいつまでたっても増えません。そのため私たちは他の手段を使って自分たちの資産を増やし、守っていかなければいけません。つまり現代においては元本が目減りするリスクを取ってもリスク資産を自分の資産リストに組み込んで資産形成に取組む必要があります。投資をやったことがない人は怖いと思うことも多々あると思いますがしっかり勉強し、優良な商品に投資すれば資産を増やす可能性を高めることができますし、ネット技術が発達した現代では100円からなど少額から投資を始めることができるため気軽に投資を開始することができます。

現代は時代の流れが早くお金周りの知識は特に陳腐化しやすいため親世代の常識が子世代の非常識であることを理解しておく必要がありますね。

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