今回、紹介する本は29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみたです。著者は題名の通り20代で2,000万円を貯めたITTINさんです。20代でそれだけ貯められる人はそうそういないと思うのですごいことですね。本を読んだ感想として稼ぐ、貯める、増やす、守る、使うという技術をバランスよく身に着けている方で20代でこれだけの能力を持っている人はなかなかいないだろうと感じました。ただ単に貯金が目的となっているわけでもなくお金を使うときは自分の優先付けをして優先度の高いものについてはお金を使い、毎日の人生を楽しんでいると感じました。
色々、勉強になることがありましたが個人的には金融商品を購入する際の姿勢を記載していた部分が印象に残ったのでその部分について感想を書こうと思います。
・「販売者」「情報提供者は」結果責任を負わない
私たちは金融商品を購入する際、証券会社や金融機関を利用します。証券会社や金融機関は金融商品に関する詳しい情報を私たちに提供します。詳しい説明を丁寧にしてくれると私たちは相手に感謝の気持ちが生まれます。そしてその気持ちのまま金融商品を買ってしまうことがあります。ただしここで勘違いしてはいけないのは証券会社や金融機関は私たちがその商品を増やして喜ぶために丁寧に説明しているわけではありません。彼らの目的は別のところにあります。彼らはその金融商品を私たちに販売することによって得られる手数料が目的であることを常に頭に入れておく必要があります。つまり彼らの目的は商品を販売することによって得られる手数料であり、その商品を販売している窓口に過ぎないということです。単なる窓口なので商品を購入した後、資産が増減することに対しての結果には責任は持ちません。つまり私たちの目的と彼らの目的は必ずしも一致しないということを理解しておくことが重要です。このことを理解していれば販売窓口で商品を案内する担当者は自分たちが得られる手数料が高い金融商品を提案してくる可能性があるということが予測できます。手数料は購入者である私たちが負担するものになりますので高い手数料は資産形成には障害になります。また高い手数料を払っているからと言ってその商品が良いとは必ずしも言い切れません。
またこの本にも書かれていますが本当に重要なことはパンフレットに書かれた極小文字であるということです。極小文字で書かれているということは販売会社にとって説明しなければならないが購入者にあまり気にしないでほしい不都合なことが書かれてる可能性が高いです。ですので販売会社が手にする手数料率など購入者にとってマイナスになる部分は小さい文字で記載される可能性が大変高いので注意するようにしましょう。
本全体としては平易な文章で書かれていて理解しやすかったので投資初心者にとっても読みやすい本になっているので是非、一読することをお勧めします。
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