税金を払わずに生きてゆく逃税術

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タイトルが衝撃的で手に取りました。納税は国民の義務と教えられた世代としてはなかなか刺激的な題名です。ただ内容自体はまともで税金に対して考えさせられる内容でした。個人的に印象に残った点は以下。

①現代のサラリーマンは給料の5割を徴収されている

サラリーマンをやっていると毎月給与が振り込まれますが振り込まれる前には様々な金額が差し引かれています。源泉徴収という制度ですがまず、所得税と住民税で額面のだいたい10~20%が差し引かれています。加えて社会保険料という税金という名称ではありませんが強制的に徴収される金額があります。この社会保険料は労使折半といって私たちが支払った金額と同額を会社が支払っています。会社が支払う社会保険料の原資も私たちの給与なので所得税、住民税、社会保険料を加味すると給与総額の5割を源泉徴収されているということを認識する必要があります。サラリーマンは源泉徴収で強制的に税金を徴収されているため差し引かれている金額について無頓着になりがちですがこの点をしっかり認識して日々税負担を少なくできないか考えることが金銭的に余裕のある生活ができるかのポイントとなると感じました。

②サラリーマンは納税後に必要なモノを買う、経営者は必要なモノを買った後に納税する

これはサラリーマンが金持ちになれない理由の1つということで様々な書籍でも指摘されています。経営者は日常必要なあらゆるものを経費として処理をしこれらの経費を売上から差し引いた残りに対して納税しているという点です。サラリーマンは源泉徴収というシステムで給与からあらかじめの徴税されたあと自分が日々生活していくうえで必要なモノを購入します。その購入費用は納税後なので経費で処理することはできず、結果手元に残るお金は少なくなります。しかし経営者など自分のビジネスを持っている人は生活に必要なモノをできる限り自分のビジネスと関連付けて経費として処理します。そのためサラリーマンと経営者が毎月100万円の給与(売上)があり生活費が50万円かかり、税率が20%だった場合

サラリーマンの場合、 100×(1-20%)-50=30万円 手元に残りますが

経営者の場合は (100-50)×(1-20%)=40万円 手元に残ります。

このようにどの時点で徴税されるかで手元に残る金額が大きく変わってきます。普通のサラリーマンは大規模なビジネスを行う経営者になることは難しいですがサラリーマンとしての給与とは別に副業を行い自分の事業所得を持つことで経費を使えるようになり賢く節税ができるのではないかと感じました。やはり今後のサラリーマンも給与だけではなくもう一つの収入源を確保することが重要であると感じました。

③国の政策の問題

日々感じるのは給与は全然上がらないのに税金や社会保険料は年々、増加してきて全く生活水準が改善される実感がありません。本著ではその原因は国の政策の問題であると指摘しています。本来社会保障のに使われるべきだった財源が本当に必要なのかどうかもわからない箱モノや建設工事に使われず結果日本は少子化が進み、一人当たりの税負担がどんどん重くなっていると指摘しています。政府としてはお金を取りやすい所から当然徴税します。サラリーマンは人数も多く、源泉徴収であるため差し引かれる金額にも無頓着な人が多いため最もターゲットにされます。政府の政策を個人レベルで転換させることは正直難しいと思います。なので私も含めてサラリーマンは自己防衛意識を高くし、払う必要がない税金は払わないと考え、常に知識を蓄えて自分自身を守っていかなくては行けないと感じました。

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