年収1000万円の貧乏人年収300万円のお金持ち

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年収1000万円の貧乏人年収300万円のお金持ち、書かれている内容は理解しやすく改めてお金に対する姿勢を再認識することができました。印象に残った点は以下

①お金持ちとは年収が高い人ではない

多くの人はあと年収が100万円上がれたとか昇進できれば、もっと豊かな生活が送れるのにと考えがちですがこの考え方では年収が1億円あってもお金持ちにはなれません。なぜなら収入が上がったとしてもそれに伴って支出も増えてしまい結局、手元にお金が残らないからです。本著では高年収の証券マンと低年収の公務員の例が出てきますが証券マンは借金の返済に忙しく一方、公務員は着実に貯金が可能な家計になっています。このようにお金持ちというのは年収が(フロー)が多い人をいうのではなく金融資産額(ストック)が多い人のことを言います。私たちは年収が3倍あれば3倍豊かであると誤解しがちですが実際はそうではなく年収の多寡はお金持ちになれるか否かの重要な要素ではないと教えてくれます。

②日本が資本主義国家であることを理解する

当たり前のことですが日本は資本主義国家です。日々生活するうえであまり意識しませんがこのことを認識することが支出をコントロールするために重要です。本著では資本主義とはお金の流れが自動的に拡大していく社会であると説明しています。資本主義社会では企業は利益を獲得するためにより良い商品やサービスをつくって消費者の購買意欲を刺激します。私たちはこのようなCMに触れる機会が多い現代社会では強い意志がないとお金を使ってしまう社会に生きていることを認識しないと毎月入ってきた収入のほとんどを支出に使ってしまい自分の資産を増やしてくれる種銭をいつまでたっても増やすことができません。

印象が残った部分は家をローンを組んで購入した時点で自分の収入はもはや自分のものではなく建設会社と銀行員のものになるということ、つまり彼らを食べさせるために一生懸命働かなければならなくなるというとことでした。そしてそこまで苦労して購入したマイホームも30年経てば建て替えが必要になりローンを払い終えた時点ではほぼ無価値になります。このようなことは義務教育では教えませんし社会に出てからも自分から能動的に学ぶ姿勢がなければ知りえないことですが資本主義の日本を生きていく上では重要な知識となります。

③複数の収入源を確保する、不労所得を得る手段を確保する

今までの日本の常識は「一生懸命、勉強して良い会社に新卒で入りマイホーㇺをローンで購入し定年までその会社で働く」というものでした。しかし現代の日本はこのようなモデルはすでに崩壊しています。会社は定年まで面倒を見てくれるか保証はありません。給料も毎年上がるわけでもありません。そのような状況で長期のローンを組んでマイホームを購入することは危険です。これからの経済環境を生き抜くためには会社に依存しすぎず収入源を複数確保しておくことが大事です。会社からもらう給料のほかに投資による配当や不動産収入など自分が働かなくても自分の財布にお金を持ってきてくれるモノ(不労所得)を手に入れることが日々の生活と精神の安定につながります。たとえ自分がリストラになって毎月の給与が途絶えたとしても少しでも不労所得があれば気持ち的にも楽になるでしょう。

私たちが生きている世界は日々変化しているので自分の父母時代の常識が陳腐化しているにも関わらずそれを常識だと考えて行動することの危険性を今回、この本を読んで再認識しました。

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