駐在員の年収

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私は日本企業の一般社員として3年間、中国に駐在しました。そこで驚いたのが海外駐在員の給与水準の高さです。今回はその内容をお伝えしようと思います。

日本にいた時と違い以下の点でメリットがありました

①国内の支給額の○○倍が現地給与のベースとなる

 まず国内の支給額の○○倍が現地給与のベースとなります。これはマーサ指数というものを国内給与支給額に乗じるためです。マーサ指数というのは世界中の物価を指数化した数字で現地で日本国内相当の生活を送る場合、日本とどれくらいの物価の違いがあるかを指数化したものになります。現地で生活する場合、日本国内で容易に手に入るものも海外ではなかなか手に入りません。結果、価格は高くなるためその高くなった分を給与を補正することによって生活に支障が出ないようにするものです。私が駐在した時のマーサ指数は160程度だったためこれだけで国内支給水準の1.6倍(160÷100)となります。ただし、生活必需品などについては一時帰国する際に買いだめしたり現地の安くて美味しい料理を利用するので私の場合、生活費が1.6倍にはなりませんでした。

②現地で住む住宅の費用のほとんどが会社が負担する

 現地で住む住宅は駐在員の安全確保が優先されるため現地の一般水準よりかなり上のレベルの住居にすむことができます。中国はバブルだったため不動産価格もかなり高騰していて私が住んだ家も月40万円ほどの住宅でした。しかしその費用の9割超は会社が支払うため自己負担は4万円弱でした。この点は経済面ではかなり助かりましたが月40万円の住宅でも日本の品質と比べると高くはなく雨漏りや窓がしっかり閉まらなかったりした点は生活に苦労しました。

③税金、社会保険料が会社負担となる

 日本に住んでいた時は毎月、所得税、住民税、社会保険料等を徴収され時は額面給与の20%近くが天引きされていました。しかし駐在になった場合、日本非居住者のため国内で納税する必要がなくなり代わりに現地で納税義務が発生します。現地での納税方法については世界各国で様々で複雑なルールがあるため会社がこの手続きの代行と費用負担を行ってくれます。この点で税制上も国内に住んでいる時よりも駐在のほうがメリットがありました。

④諸手当が付く

 日本は世界と比べてかなり安全な国です。たとえば水道水を飲むことができますし、大気汚染なども少ないです。この点、私が駐在した中国は大気が濁っていたせいか青空が出る日は少なかったです。こういった点を考慮して会社からハードシップ手当が月額5万円出たりしました。また配偶者が現地生活で困らないように語学スクールに行けるように語学手当の支給、現地での幼稚園で発生する費用の支給がありました。

上記のような優遇を考慮すると駐在員の給与水準は

国内にいる場合に比べ額面で1.5倍、手取りで2倍ほどになる感覚でした。ですので給与レベルではかなり恵まれていると感じました。

ただし海外で生活する以上、日本よりもストレスがかかる、問題が起こった場合は休日でも仕事が必要、出張者の現地対応など面倒な点もありこれらに耐えられる精神を持ち合わせていることが必要でしょう。

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