インデックス投資をお勧めしましたがお勧めするのはアメリカ株式のインデックス投資です。もちろん日本市場の株式に投資する投資信託もあります。ただし私はこの日本株式関連インデックス投資はお勧めしません。その理由は以下です
①日経平均が過去のチャートを見ると右肩上がりではない
以下に過去の日経平均株価の推移を表したチャートです。このように日経平均は1990年に記録した3万670円が今までの最高値でその後、全体的に下降しながら、2021年、実に31年ぶりに最高値を更新しました。本来、株価というものは経済成長と連動するもので世界ベースでみると経済は時間の経過とともに成長していきそれに引っ張られて株価も右肩上がりに推移しています。ただ日本については長期間の景気低迷、超低金利政策、高齢社会の進行と人口減少など安定的な経済成長を見込むことが難しくなっています。そのため今後も日本の株価が今後右肩上がりに推移していく可能性は高くないと私は考えています。
②アメリカ市場ほど資本市場が成熟していない
アメリカの株式市場は株主保護が徹底されています。不祥事が発生し株主の損害を与えるような企業があれば株式市場から退場を命じられます。一方、日本市場の場合、株式市場の監視は緩やかです。日本の場合は株式の上場基準は厳しいですが一度この上場基準を満たせばよほどのことがない限り上場廃止にされる可能性は低いです。実際の例を挙げると決算で粉飾決算を行った東芝が2021年に東証2部から東証1部に復帰しています。あれだけの不正が疑われる企業が上場廃止にならずまた東証1部に復帰できる点などを考えると日本の株式市場はアメリカに比べて株主保護が徹底されておらず結果、優良でない企業の株式が上場され続け全体の株価が上がらない要因の一つとなっています。企業にとっては厳しいですが定期的に銘柄の入れ替えをしてくれるアメリカ市場のほうが株主にとっては良い株式市場なのです。
③株価がアメリカ市場の後追い
現在のグローバル市場においては日本の株式市場と言っても全世界の株式市場の影響を受けて株価が変動します。そしてその影響を大きく受けるのが世界最大のアメリカ市場でアメリカ市場の株価が上昇すれば日本の株価も上昇するという相関関係があります。つまり日本市場に投資したとしても世界最大のアメリカ市場の影響を受けることは免れることはできません。そうであるならば日経平均系のインデックスに投資するよりもアメリカ市場のインデックスに投資するする方がわかりやすく、また経済成長やそれを支える人口増加も日本に比べて優れているアメリカ市場に投資した方が資産を増やす可能性が高いと考えられます。
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