私は長期間海外で生活をしたことがなかったため日本のスタンダードが世界のスタンダードだといつの間にか思い込んでいました。中国に住んでいて驚いたことの一つに預金金利が高いことです。一例で示しますが中国大手銀行の中国銀行の預金利率は下記のとおりです。
この通り3年の定期預金で2.75%!日本では0.001%ぐらいなのでなんと2,750倍です。しかも50元(800円)から預けられるので少額からでも始められます。中国銀行の金利が特別高いわけではなくこれぐらいの金利を提供する銀行は中国にたくさんあります。仮に日本でこの金利を設定する銀行があれば預金が殺到しますね。元本が保証される預金でこれほどの金利が適用されるので元本割れの可能性がある金融商品(中国では理財産品と言います)は7~8%の利率が設定されるものも珍しくありません。加えて利息を週ごと、日毎で付与する理財産品もあるのが面白い点です。日本ではこのような金融商品を私は見たことがありませんでした。
そしてこれらの預金や金融商品はすべてスマートフォン経由で購入することができ銀行窓口に行く必要がないという点も日本に比べて優れていると感じました。残念ながら現在は規制が厳しくなり外国人が簡単に銀行口座を持つことはできません。
ただ私がこれを一例として感じたことは日本のテレビやマスコミが報道する情報は物事の一側面だけと報道するケースが多く、自分がその物事を直接見たり経験しなかれば事実は分からないということです。
日本にいるだけでは金利が低いことは理解していても、その理解は漠然としたものになります。日本以外の国と比較することで初めて世界とどれぐらい差があるかが明確になり、物事を客観視できるのではないかと思います。そういった意味でこれから日本に留まるのではなくどんどん海外に行って経験値を増やすことが高付加価値な人間になれる一つの要因ではないかと思います。
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