今回お勧めする書籍はお金の大学 一生お金に困らない5つの力が身につく実践型ガイドブックです。この本は私がお金に関して無知だった自分に気づかせてくれました。本書では①貯める力②稼ぐ力③増やす力④守る力⑤使う力という5つの力についてそれぞれ説明しています。私自身あまり買い物をしないので①貯める力という部分については自信がありましたがそれ以外の力が不足していたと認識できました。本書で心に響いたことは以下の点です。
①人生で最も大事なモノは時間、その時間を有意義に使うためにはお金は絶対に必要
この本はお金に関することが書かれていますが人生で最も重要なモノはお金ではなく時間だと言っています。時間を有効に使って幸せな人生を送ることが目標だと記載されています。お金があれば必ずしも幸せとは限らないが幸せになるためにはお金が必要ともこの本では主張されています。しかしお金を稼ぐことに忙しい人が多いと指摘します。お金は自分の人生を楽しむためのツールの1つであるのにお金の奴隷となって時間を浪費してしまっていると指摘しています。そのような状況から脱するために5つの力を身に着けてお金に支配されない人生を達成するための秘訣やコツがこの本には記載されています。
②お金の理解が乏しいのはお金の勉強をしてこなかったから
この点も私たちが同意したのですがみんながお金の理解が乏しいのはこれまでお金の勉強をする機会が少なかったことが原因で仕方のないことだということです。私たちが読み書きができるのは義務教育や高等教育で何年も勉強してきたからできるのであって、読み書きを勉強していなければお金のこと同様理解が乏しかったはずです。著者もこの本で記載していますがお金のことは生きていく人間すべての人が関わる事項で本来、義務教育課程に組み込むべきだと主張しています。私もこの考えに賛成です。今まで日本は学校を卒業して新卒として一つの会社に定年まで勤めるというモデルが一般的でした。この方法こそが最もコスパが良い生き方だったと思います。しかし今後は企業間の競争も厳しくなり転職や副業も一般化してくると思います。そういった意味で早くから社会のルール、お金の仕組みなどを学ぶことは重要で自分の身を守るためにはお金の知識の習得は必須科目であるということをこの本では教えてくれます。日本では伝統的にお金はネガティブなイメージがありそのような先入観も払しょくし、お金それ自体は良いも悪いもないということを理解すべきだと考えています。
②お金の理解が乏しいと死ぬまで働き続けなければならない
お金の理解が乏しく使い方が分からない人はたとえ、年収が1,000万円、1億円あったとしてももっとお金があればと言い続けると本著では主張します。結局、稼ぎが増えたとしてもそれをそのまま浪費してしまうといつまでたっても生活が楽にならず余裕のある生活を送ることは不可能です。これからの人生は100年時代と言われ100歳生きるひとも珍しくなくなります。そうすると将来的には年金支給開始年齢は確実に引き上げられ70歳から支給開始は当たり前、もしかしたらそれ以上の年齢からの開始になっても不思議ではありません。支給金額も満足な金額ではなくそれを補うためには現役世代からの準備が必要です。本著では貯める力という章にかなりの内容が割かれており生活費の効率的な削減方法や有効な貯蓄方法に関する内容が豊富に記載されています。
以上の点からこの本はお金の理解を深めるためには大変、理解しやすくおもしろい本となっているので一度、読んでみるのも良いと思います。
コメント